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国土交通省は、運転者の健康管理の公式ページ「運転者の健康管理」に、健康起因事故(運転者の病気などが原因の事故)を防ぐためのマニュアルとガイドラインを掲載しています。このページでは、その5種類が何を対象にしているかと、貨物軽自動車の事業者に条文が求めている範囲を分けて確認します。健康診断の受診時期や個人票の保存は、運転者の健康診断の時期・結果提出・個人票で別に確認できます。
条文が求めるのは「健康状態の把握に努め、安全に運行できないおそれのある人を乗務させない」ことです。5種のマニュアルは、その把握をどう進めるかの公式の参考資料です。
公式マニュアル5種の対象と策定時期
表は横にスクロールできます。
| 資料名 | 対象 | 表紙に書かれた日付 |
|---|---|---|
| 事業用自動車の運転者の健康管理マニュアル | 健康管理の全体。定期健康診断の結果を踏まえた健康状態の把握、就業上の措置、乗務前点呼での乗務判断、乗務中の対処までを章立てで示します。 | 平成22年7月1日(平成26年4月18日改訂) |
| 睡眠時無呼吸症候群対策マニュアル | 睡眠時無呼吸症候群(SAS)。簡易版も公開されています。 | 令和7年7月 |
| 脳血管疾患対策ガイドライン | 脳血管疾患。副題は「脳健診の必要性と活用」です。 | 平成30年2月23日 |
| 心臓疾患・大血管疾患対策ガイドライン | 心臓疾患と大血管疾患。 | 令和元年7月5日 |
| 視野障害対策マニュアル | 視野障害。リーフレットも公開されています。 | 令和4年3月29日 |
日付は、2026年10月8日に各資料の表紙で確認したものです。国土交通省の資料ページには「更新中」の表示もあるため、実際に使う前に国土交通省の運転者の健康管理のページで最新の版を確かめてください。
貨物軽自動車の事業者に条文が求める範囲
貨物自動車運送事業輸送安全規則第3条第6項は、貨物自動車運送事業者に対し、乗務員等の健康状態の把握に努め、疾病、疲労、睡眠不足その他の理由で安全に運行できないおそれがある人を、運行の業務に従事させてはならないと定めています。この項の主語は「貨物自動車運送事業者」で、貨物軽自動車運送事業者も含まれます。
国土交通省の通達「貨物自動車運送事業輸送安全規則の解釈及び運用について」は、この項の「健康状態の把握」を、労働安全衛生法第66条の健康診断(と、同条第4項の指示を受けて行う健康診断)を受けさせること、第5項ただし書きの場合に受診結果を提出させることと説明しています。つまり、条文と通達が直接示しているのは健康診断を軸にした把握で、脳健診やSAS検査の実施までを条文が求めているわけではありません。
同じ第3条の第7項(長距離・夜間運転での交替運転者の配置)は、主語が「一般貨物自動車運送事業者等」で、貨物軽自動車運送事業者は含まれません。
健康管理マニュアルの目次には、項目ごとに(義務)(推奨)の区別が付いています。これはマニュアルが一般の自動車運送事業者向けに付けた区分で、貨物軽自動車運送事業者にそのまま当てはまるかは、このページでは確認していません。自社に当てはまる範囲は、管轄の運輸支局等に確認してください。
乗務前に確認することと記録の関係
通達は、業務前点呼で記録しておく事項に、「運転者の疾病、疲労、睡眠不足等の状況」と「日常点検の状況」などを挙げています。体調を点呼で確かめ、その結果を点呼記録に残すことは、第3条第6項の「乗務させてはならない」を実際に守る場面にあたります。点呼記録の保存期間などは、記録の保存期間一覧で確認できます。
健康管理マニュアルは、目次で「乗務前点呼における乗務判断」と、乗務できない場合の対処の項目を設けています。具体的な判断の基準や手順は、マニュアル本文で確認してください。
よくある質問
出典は貨物自動車運送事業輸送安全規則第三条(e-Gov法令検索)、国土交通省の通達と各マニュアルの表紙・目次(いずれも2026年10月8日確認)です。個別の判断は管轄の運輸支局等で確認してください。
Q1. 5種のマニュアルすべてを読む必要がありますか。
A. 条文が求めるのは健康状態の把握に努めることです。マニュアルは参考資料で、気になる病気の資料から読めば足ります。
Q2. 一人で事業を行っていても関係しますか。
A. 通達は、事業主等が運行の業務に従事する場合には、その本人も「乗務員等」に含めて説明しています。
Q3. 医師の診断の代わりになりますか。
A. なりません。このページは公式資料の所在と範囲の整理で、体調や病気の判断は医師に相談してください。
公式根拠
第3条第6項・第7項はe-Gov法令検索の貨物自動車運送事業輸送安全規則(第三条)、「健康状態の把握」の説明と点呼で記録する事項は国土交通省の通達「貨物自動車運送事業輸送安全規則の解釈及び運用について」(PDF)で確認しました。マニュアル5種の一覧は国土交通省の運転者の健康管理のページから、各資料(健康管理マニュアル、睡眠時無呼吸症候群対策マニュアル、脳血管疾患対策ガイドライン、心臓疾患・大血管疾患対策ガイドライン、視野障害対策マニュアル)を開けます。
次に確かめること: 運転者への指導の記録は一般的な指導及び監督の対象・頻度・記録で、高齢の運転者の適性診断は高齢運転者の特別な指導と適性診断で確認できます。
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